「…ん、アツ、、、」
 
息をする間も与えないくらい
何度も角度を変えて自分の舌を
胡桃のに絡めた
 
その水音がやけに耳に響いて、
いやらしい雰囲気を醸し出している
 
 
 
 
…そろそろいいか
 
唇を離すと胡桃との間に
銀色の糸がひけた
 
 
正直、何も感じなかったわけじゃない
 
胡桃の声に、ねっとりと絡まる舌に、柔らかい女の身体に…
 
先に進みたいと思った
 
けど今は俺の気持ちより、
胡桃のが先だ
 
 
また落ち込んだ顔は見たくない
 
昨日は気にしてないって言ってたけど内心はそんなはずない
 
俺が話をしようとしたその時、
胡桃が抱きついて言った
 
「アツぅ、今のキスであたし…
したくなっちゃった」