彼女の甘ったるい香水が
鼻を掠める
「…好きだよ、俺も」
それを聞いた途端、彼女の表情がパァッと明るくなった
「嬉しいなぁ、アツがあたしの彼氏なんて。みんなに自慢しちゃおっ」
俺に抱きつきながら言う彼女に対して俺はと言うと…
好きだと思ってた子に好きだって言われたのに何故か彼女ほど喜べない
付き合うってこんなもんか?
みんなこんな感じなのか?
でも、俺は胡桃が好きだし…
胡桃も喜んでる
これでいいんだ…
「なぁ、さっきの先輩達に言われた事だけど…」
「あぁ、あれ?もういいの」
もういいのって…
「そんなわけにはいかないだろ」
「あたし気にしてないから」
…?