名前も顔も知らない子
おれの気持ちとは裏腹に海里は
ちゃっかりイイ感じの子がいた
海里の話によると祖父母に育てられてる話をしたら何かと気にしてくれる様になったらしい
まぁ、彼女欲しがってたしうまくいけばいいんだけど…
「山下くん、ちょっといいかな」
声をかけられた方を見たら同じ
クラスの女子
ついて行った先は誰もいない教室
「…何?」
何だか顔を赤くしながら
モジモジしている
「あの、あたし…山下くんが好きなの。だから付き合ってほしい」
…またか
入学してからと言うもの、毎日のように好きだの付き合ってだの
言われるようになった