「いい気味って…。友達ですよね」
「うん、友達だよ。まぁ、俺の話はどうでもいいよ」
…自分で言い出したのに
「不器用なアツの為に海里くんがいい事教えてあげる。
アツは胡桃の事、もう何とも思ってないはずだよ」
え?
「そんなはずないです。それなら敦郎先輩が言ってたこと矛盾してるじゃないですか」
「それは、たぶん間宮の事想ってじゃないかな?」
「あ、たしの事…?」
「今の高校って、俺らの中学出の奴ら全くいないんだよ。地元から高校まで遠いからね」
「でも敦郎先輩の家は近いですよ?」
「今は店の上に住んでるでしょ。元は店と家は別々だったんだけど、アツが高校上がれば手伝って貰えるからって店を建て増ししてこっちに引っ越したんだよ」
なるほど、納得
でも、遠いなら
「桜井先輩は何で通ってるんですか?」