ドサッ
 
音のした方を見ると要が驚いた顔をして突っ立っている
 
何で要がココに?
 
「…またあんた?」
 
俺を跨いだままの胡桃が要に向かって言った
 
「あ…、ごめんなさい。あたし、敦郎先輩に…用が、、、」
 
声が震えてる…
それもそうか、こんな場面を見たんだ
 
 
「…帰れ」
 
「そうよ、あたしとアツこれからなんだから邪魔しないで」
 
「………」
 
涙目になりながら俺を見る要
 
俺は胡桃を自分の上から降ろして
 
「…胡桃、お前が帰れ」
 
「…え?
アツ言う相手間違えてるよ。
あたしじゃなくてあの子でしょ」
 
「間違いじゃない。俺はお前に
言ったんだ」