慌てて彼から離れようとするも
男の人の力に敵うわけがない
「……んっ」
やだ、何か入ってきた
…舌?
やめてっ
水沢くんの胸をドンドン叩いて
ようやく離れた
「これで信じてもらえました?
けど、僕たちが付き合う付き合わないなんて山下先輩には関係ないですよね」
こんな演技、もうしてられない
あたしは水沢くんの頬を
思いっきり叩いてその場を後にした
完全に誤解された…
こんな事になるなら一人で
行けば良かった
「間宮さん」
あたしを追いかけてきたのは
敦郎先輩でもなく水沢くん
「あんな事までしてなんて
頼んでないっ。ただネックレスを返してもらうだけでよかったのに」