「ちがっ…」
否定しようとしたら、あたしの
言葉を遮るように水沢くんが
口を開いた
「だけど、さっきの委員会の時には無くなってて代わりに赤い痕が着いてました。ネックレスを引っ張って着いたような痕がね」
驚いた顔であたしを見る篠原先輩
「か、返すわよ。ちょっと見せてもらおうとしただけなのに。そう言えば、大切な人からもらったって言ってたもんね。水沢くんが
その相手なんだ」
「だから、「よかったね、要」
またも遮られた
…水沢くんの演技は完璧だ
恐る恐る敦郎先輩の顔を見ても
表情だけじゃ信じてるのか信じてないのかわからない
「じゃあ、僕たち帰るんで。
行こう、要」
あたしの手を引いてその場を去ろうとした時、後ろから声がした
「ねぇアツ、あたしもネックレス欲しい…」
「水沢っ」