「…確かにそんな事あったような」
「別れてなかったんじゃないの?」
…え?あたしは唖然とした
「そんな…だってケータイ買った時、『そばにいる』って言った…、それに」
キスだって…
「元カノの話を要に聞かれたくなくて止めに入ったのかもしれねーだろ。変に不安がらせるなよ」
「そうだけどさぁ…。でも、
山下先輩に彼女がいるなんて誰も知らなかったんだよ。それが急に現れて『彼女』なんておかしくない?恵介だって今言ったでしょ。
見かけた時よりもっと前からの
知り合いぽかったって」
恵介はあたしの顔をチラッと見て
「もうやめよーぜ、この話。
本当のとこなんて本人に聞かなきゃわかんねーんだし、ココで
あーだの話しても仕方ないだろ」
亜子も恵介の意図がわかったのか
「そうだね、やめよ。余計な体力使ったわ」