ご飯も食べ終え恵介の部屋に
いるとふいに
「なぁ、こんな時に何だけど。
アイツの彼女っつー女、どっかで見た覚えがあると思ったら夏休みにコンビニの近くで見たのと同じだろ?」
恵介の言葉にビックリした
「あたしもどこかで見た覚えが
あったんだけど思い出せなかったんだ。あの時の人だ…」
「じゃあ、その時から付き合ってたって事?」
「いや、あの時からって感じじゃなかったぜ。もっと前からの知り合いだった雰囲気…」
「あ、ねぇ要。球技大会の時の事覚えてる?」
亜子が何かを思い出したかのように話し出す
「何を?」
「ほら、桜井先輩が山下先輩の元カノの話をした時に名前を言ったでしょ?
えーっと何だっけ…。甘そうな名前…。そう、胡桃。その時、山下先輩すごい勢いで話を止めてたの覚えない?」