「だからって彼女がいるのに
あんな思わせぶりな行動とっていいわけ?…やっぱり許せないよ。あたし…要にまた好きな人が
できて嬉しかったのに」
 
そう言うと亜子は泣き崩れてしまった
 
「亜子…泣かないで。あたしなら、
 
「大丈夫なわけないでしょ、
そんな顔してっ。こんな時まで
心配かけまいとするのやめてよ。あたしは、いつだってあんたの
一番の味方でいる。だからもっと頼ってよ」
 
気付いてたんだ…
ごめん、亜子…
 
「ごめんね…」
 
結局、あたし達は始業式の集会に出ることなくずっと泣いていた
 
 
 
学校は夏休みが終わればすぐ
文化祭、体育祭の準備に
取り掛かる
 
3日間通して行われる大イベントは文化祭を最初の1日半、残りの1日半で体育祭を行う
 
お昼を挟んで全学年が文化祭で何をやるか体育祭で何の種目に出るかを決める
 
あたし達はと言うと…
 
「泣いたらお腹空いちゃった」
 
「亜子も?実はあたしも。購買でパン買って教室戻ろう?」