「落ち着くまで隣にいるから…」
あたしはひとしきり泣いた後、
お祭りでの事を話した
「…何それっ。許せない、ぶっ飛ばしてくる」
あたしは慌てて亜子の手を掴んだ
「やめてっ」
「どうして?こんな事ってないでしょ。要は悔しくないの?」
…悔しい?わからない…
ただ、あの時の幸せはこれからも続くと思ってた
あれだけの容姿なんだから、彼女がいてもおかしくない…
あたしが聞かないまま好きになっただけ
ようは、先輩を知らなかったんだ…
「…あたしが聞かなかったから…。出会ってすぐに聞いてれば好きにならなかった…」
…本当に?
答えはNOだ
彼女がいるって言われてもきっと好きになってた…
あの笑顔をずっと見ていたいって思ったはず