あたし達が教室を出ようとした時、クラスの女の子が大騒ぎして
入ってきた
 
「ちょっと、大変!!そこで聞いたんだけど3年に転校生が来たの」
 
それを聞いてた他の子が
 
「転校生なんて珍しくないじゃん」
 
確かにこの時期に来るのは珍しいけど大騒ぎするほどのことでは
ないはず…
 
「それが、山下先輩の彼女なんだって」
 
…え?彼女?
 
「…要?」
 
クラス全員があたしの方を見た
 
そりゃそうだ
今までの先輩の行動を見たら誰だってあたし達が付き合ってるって思ってたはず
 
 
彼女…いたんだ
 
…ヤバい、泣きそう
 
「何見てんだよっ」
 
亜子の一喝で皆はよそよそしく
他ごとを始めた
 
「要、行こう」