先輩のこの笑顔が大好き…
ずっと隣で見ていたいな…
 
ふと隣にいる先輩を見上げると
ケータイを見ている
 
誰かからメールでもきたのかな
 
そして小さくため息を付いて
ケータイをポケットにしまった
 
「…先輩?」
 
「あ、どした?」
 
「何かあったんですか?」
 
「いや、何もないよ。かき氷
食べるだろ?買ってくるから」
 
…何か変
今日一日変だよ
 
あたしの誕生日だからとか
そーゆー事じゃない気がする…
 
「イチゴでよかった?」
 
 
 
「…はい」
 
「帯苦しい?」
 
俯くあたしを心配そうに覗く先輩
 
そうだ、今日は誕生日
せっかく好きな人といれるんだから楽しまなきゃ
 
「いえ、ちょっと食べすぎて」
 
今はあたしの小さな嘘に
誤魔化されて…
 
あたしの表情で気付いたのか先輩は「あれだけ食べりゃな」と言って一緒に笑ってくれた