「…かわいすぎる。
今すぐ脱がせたい」
 
先輩の思わぬ言葉に顔が赤くなる
 
「な、、、」
 
「アホか、このド変態っ」
 
お姉さんが先輩の頭をどついて
そう言うとお母さんも
 
「そうよ、こんな子に育てた覚えないわ」
 
少しだけ目が潤んでる
 
「しょーがないだろ、姉貴より
この浴衣似合ってるんだから」
 
「確かに似合ってる。かわいい、要ちゃん」
 
「本当ですか?嬉しい。
すみません、少しの間お借りしますね」
 
「そろそろ行くか」
 
「はい」
 
あたしはお母さん達の方を見て
 
「あの、今日は本当にありがとうございました。こんなにお祝いしてもらっていい思い出になりました」
 
「また遊びにおいでね」
 
「はい」
 
あたしは先輩の手をとりお祭り会場へ向かった