「そんな、あたし何も」
 
「要ちゃん、あの子のこと
お願いね」
 
…お母さん
 
「はい。実は今日、告白しようと
思ってるんです」
 
「そぉなの?もぉ、女の子から
言わせるなんて敦郎もダメね。
あたしの時なんてお父さんから
ちゃんと言ってくれたのよ」
 
「きゃー、そうなんですか?」
 
二人できゃーきゃー言いながら
盛り上がっていると
 
コンコン
 
「…まだ?」
 
先にお母さんが部屋を出て
 
「うふふ」
 
「…何、気色悪いな」
 
「母親に向かって失礼ね。
要ちゃんかわいいわよ」
 
お母さんの後をついて部屋を出るとあたしを見て先輩が固まってる
 
「変ですか?あたしはこの柄
すごく気に入ったんですけど…」