あたしは目を瞑ったー
 
…先輩…
 
 
 
ん?
こんなに距離あったっけ?
 
待てど暮らせど先輩が近づく
気配はない
 
その時
 
「「「ハッピーバースデー」」」
 
「え?」
 
いきなりのことにビックリして声のした方を見ると先輩のお姉さんとお父さんお母さんがいた
 
「あの…」
 
「久しぶりね、要ちゃん。今日
お誕生日なんでしょ?おめでとぉ」
 
「ありがとうございます、
お姉さん」
 
「敦郎に要ちゃんの誕生日聞いたら今日だって言うからね、あたし達お祝いしたくて連れて来てもらったの」
 
先輩を見ると微かに笑ってる
 
…てことはさっき歩いてた時に肩が揺れてたのは笑ってたからぁ?
 
「すまなかったね、デート中に
我々が入り込んで」
 
「ったく本当だよ」
 
「そんな、すごく嬉しいです」
 
「要ちゃんのために朝からケーキ焼いたの。下で食べよ」