こんなにモヤモヤするなら早く
先輩に告白すればよかった
そして敦郎先輩からの連絡はないまま1週間が過ぎた
何度も先輩に電話しようとしたけど、その度にあの時の光景が頭をよぎって通話ボタンが押せずにいる
その時ケータイが鳴った
慌てて通話ボタンを押したから誰からかわからない
「もしもし?」
『…要?俺』
「…敦郎先輩」
電話してきてくれた…
『ごめんな、ずっと連絡できなくて』
「いいえ、忙しいのわかってるので…。それにあたしも連絡しなくてごめんなさい」
『…いいよ、わかってるから。
…なぁ、来週の日曜空いてる?』
あたしが電話できなかった理由…
「あ、来週の日曜ですか?
空いてますよ」