「千花とは別れたよ」
 
「い、いつ」
 
「お前から佐々木先輩にフラれたって聞かされた次の日。朝、学校行く前に千花ん家行って」
 
 
 
…!!!
 
そうだ、恵介ん家泊まった時だ
 
朝起きたら恵介はもういなくて
早くに学校行ったっておばちゃん言ってたっけ
 
「千花は俺が要を好きだって知ってたんだよ。
それでもいいからって。アイツには悪いことしたって思ってるし、ちゃんと話してわかってくれた」
 
確かに恵介、少し様子がおかしい時もあったけど…まさか別れてたなんて
 
 
 
「今すぐに返事が欲しいわけじゃないから。ゆっくり考えてくんね」
 
「あ、…うん。でも恵介、
やっぱり迎えは…」
 
「…要がそこまで言うならわかったよ。けど、コンビニまでなら
いいだろ」
 
「うん」
 
「じゃあ、また明日な」
 
「うん」
 
あたし達はそれぞれの家に帰って行った