屋上に続く階段を登り、ドアノブに手を掛ける
 
…ガチャッ
 
!!やっぱり開いた
 
周りを見渡してみると顔を本で伏せて横になってる幽霊が…
 
あの人に間違いない
 
「あのっ」
 
…シーン
 
聞こえなかったかな
 
さっきよりも大きな声で
 
「あのっっ!!」
 
「…うるさいなぁ…。何…」
 
本を取り起き上がった幽霊を
見ると
 
明るい栗色のサラサラな髪に
二重のぱっちりお目々
スラッと高い鼻筋
そして、嫌味のない口
 
芸能人みたい…
 
「…だから何…」
 
つい見入ってしまった
 
「あ、すみません。あの…
あなたは幽霊ですか」


 
「…あんた…バカ?」