…そう、壊したくなる
俺のお袋は…親父の愛人だった
親父に愛されたいばっかりのお袋は妊娠した
最初は産むことなんて全く考えてなかったらしい
でも、親父から別れを切り出されないための道具として俺を産んだ
出産して何かが変わるわけもなくお袋は相変わらず親父にベッタリで俺は祖父母に育てられた
いい成績を取ればお袋は俺を見てくれるんじゃないかって思って頑張ってみたもののそんな事はなく…
中学に入ってすぐ祖父母に育てられてる事を不憫に思ってか、一人の女の子が何かと声をかけてくれるようになった
弁当を作ってきてくれたり、休日には遊びにでかけたり…