「あ、敦郎先輩こんな人前で…」
 
「パーカー脱ぐな」
 
「はい?パーカー脱がなきゃ海に入れないんですけど…」
 
「なら着たまま入れ」
 
「そんな、これ着て来たんですよ。濡れたら帰れない」
 
「じゃあ、俺の貸してやるから
それ着ろ」
 
敦郎先輩はあたしを離してすぐに自分が着ていたパーカーをあたしに着せてくれた
 
「…頼むから他のヤツにそんな
格好見せないで」
 
え、そんな格好っ水着?
 
捨てられた子犬みたいな顔して
見ないで…
 
先輩かわいすぎて違う意味で
また鼻血出そう
 
あたしは鼻を抑えながら
 
「…わかりました」
 
しか言えなかった