手を伸ばしてあたしの頬に触れようとする
 
あたしはギュッと目を瞑って
俯いた
 
ビシッ
 
「いたっ。何でデコピン?」
 
「フラれたにしては思ったより凹んでなさそーだな」
 
「落ち込んでるよ。けど、あたしも悪かったから…」
 
「何にしろ、シケた面はよけーブスに見えるからな」
 
「なっ…。千花ちゃんは恵介の
どこが良くて付き合ってるんだか…。あ、ねぇ、幽霊って「うるせーな、もう寝ろよ」
 
そう言って恵介は背を向けて寝息を立てている
 
「はやっ。あたしも寝ようかな」
 
恵介何かいつもと違った…とゆーより変だった
千花ちゃんとケンカでもしたかな
でも、さっき順調って言ってたし
 
それより幽霊だよ
明日、早く起きてまた屋上に
行ってみよう
 
おでこを摩りながらいつの間にか意識が遠のいていった