「今バイト帰り?」
 
「うん」
 
「こんな遅くまで。最近、変質者も出てるみたいだから気を付けろよ」
 
「大丈夫だよぉ、家まで近いし」
 
何だかフツーに話せてる
 
この前のは何だったの?
あたしの早とちり?
だとしたら恥ずかしすぎるー
 
「この前は悪かったな…。その
アイツとのことバカにして」
 
「あ、ううん」
 
「…いい加減番号教えてくんね?晩飯の時、わざわざお前ん家まで呼びに行くの面倒い」
 
「そっか、まだ教えてなかったね」
 
あたしはケータイを出して恵介に番号を教えた
 
「今日、家来るか?母さんがお前に会いたがってうるせーの」