「…来るの遅い」
 
あたしの後ろにピッタリくっ付いて言う先輩
 
「だ、だってメール来たの授業中…」
 
「…俺朝からいたのに」
 
「え?」
 
「朝から来て寝てた…」
 
「忙しかったんですね」
 
「ん…。雑誌に載ったから客の入りが尋常じゃなくて…。朝から晩までこき使われた。充電させて」
 
ぎゅう…
 
先輩はあたしを思いっきり抱きしめてまた寝てしまった
 
 
よっぽど忙しかったんだ…
 
しばらくこのままにさせてあげよう