あたしは身体を起こして恵介の方を向いた
 
「ねぇ、恵介…屋上の幽霊って「お前…」
 
あたしの話は遮られ何を言い出すのかと思えば
 
「お前何で昨日も今日も屋上に行ったんだ?」
 
「…あんた、痛いとこついてくるね。恵介こそ千花ちゃんとはどーなの?」
 
千花ちゃんとは恵介の1つ下の
彼女
きっとあたし達と同じ高校に来るだろう
 
「俺らは別に、いたって順調。俺の話はどーでもいいんだよ。今はお前の話」
 
そんな睨まなくてもいいじゃん
 
「あー…。昨日、フラれた…みたいな?だからつい…屋上でベソかいてました」