「へぇ~、それで山下先輩との
仲も深まったわけだ」
 
昨日の出来事を話すと亜子は
ニヤニヤしている
 
その亜子の声の大きさにクラスメイトがあたしを見て誤解してる感じ…
 
「仲も深まったって誤解を招くような言い方やめてよ」
 
「そんな意味で言ったんじゃないのに…へ、ん、た、い」
 
「亜子~!!」
 
「まぁ、冗談は置いといて。それより、恵介は何のつもり?彼女とは別れたわけ?」
 
急に真顔になる亜子
 
「…さぁ?慌てて飛び出したから聞いてない」
 
「気になるところね」
 
「でも、もし別れたならなんでだろうね」
 
「………」
 
亜子は目を細めてじーっとあたしを見ている
 
「…あんた、それ本気?」