ーお昼休みー
幽霊の正体を確かめるべく怖がる亜子と一応、恵介にも着いてきて貰った
ガチ…ガチ…
いくら屋上へのドアノブを回しても開く気配がない
「なぁ、本当にカギ開いてたんかぁ?お前の勘違いじゃねーの」
「か、勘違いじゃないよ。昨日も今朝もカギ開いてたもん」
「でも開かねーよ」
「要が見たっていう栗色の頭なんて何人もいるし、第一顔も見れてないんじゃあ…本当に幽霊?」
「やだやだやだ。今日、亜子ん家泊めて~」
「あたしだって怖いけど今日は
駿ちゃんとデートなの。ごめんね」
「…恵介。今日おばちゃんに
あたしの分もご飯お願いねって伝えて」
「は?お前泊まる気?」
「一緒に寝てあげるからぁ」
「勘弁しろよぉ」
そう言ってあたしは帰りのHRが終わると一目散に恵介の教室で
待ち伏せし嫌がる腕を引っ張りながら恵介宅に足を進めた