「…要?」
 
「…はい」
 
「時間はいっぱいあるから
ゆっくり決めな」
 
敦郎先輩の笑顔で緊張が和らいで
 
あたしはそっと笑って返した
 
「はい」
 
 
 
1時間悩んだ結果
 
「これにします」
 
店員さんに持って行くと
 
「…それ2台」
 
…?2台?
 
「敦郎先輩、いくらなんでも2台持ちする余裕ないですよ」
 
「…バカか。1台は俺の」
 
「先輩の?」