「あ、ごめんねぇ。つい手が滑っちゃって」
 
どうしよう…3階から落ちたなら絶対壊れてる
 
「ちょっと山下先輩に優しくされたからって調子に乗らない事ね」
 
 
 
「…そーゆー先輩は優しくされた事あるんですか」
 
「なっ、、、。うるさいっ」
 
先輩が手を振り上げた
 
叩かれる…
 
あたしは目を瞑って歯を食いしばった
 
 
「………」
 
…あれ?
 
そーっと目を開けると先輩の腕を掴んでる敦郎先輩がいた
 
 
「…何してんの」
 
怒ってるのが目に見えてわかるのか、先輩達は慌てて
 
「…ま、間宮さんが山下先輩のケータイを教えてくれるって言うんで、聞いてたトコなんです」
 
「な、ちがっ…」
 
「…じゃあ、これは?」
 
敦郎先輩が、持っていたのは
あたしの落とされたケータイ
 
「…お前らさっきといいマジで潰すよ」
 
「い、行こ」
 
先輩達は逃げるように出て行った