そこにいたのはあたしにボールを
ぶつけた先輩達
 
「ちょっと来てくれない?」
 
表情からしてものすごい怒ってる
感じ…
 
亜子に電話する?
 
そんな事したら亜子にまで迷惑かけちゃう…
 
どうしよう………
 
行くしかない
 
「…はい」
 
先輩達の後をついて行くと目に
入ったのは資料室
 
中に入るなりいきなり肩を
ど突かれ
 
「あんたさぁ、何なの。昨日といい、今日といい。転んで山下先輩の気を引きたいわけ?」
 
「…そんなつもりじゃ」
 
「じゃあ今後一切、山下先輩に関わらないでね」
 
「………」
 
「返事は?わかったって言わないと酷い目に合うよ」
 
…せっかく好きになったのに、邪魔されたくない
 
「…嫌です」
 
「はぁ?」
 
自分の気持ちを貫く為にもこんな事で負けるな、あたし
 
「だから、嫌だって言ったんです」