「そうだね。次はちゃんと相手を知ってから好きになる。
あ、ねぇ、駿くんからここの屋上で寝泊まりする人がいるって聞いたことない?」
 
「えー、何それ。聞いたことないし屋上って普段カギ締まってるんじゃないの」
 
「…じゃあ、何であの人あんな
ところにいたんだろう」
 
「あの人って?」

聞かれて思い返しても肝心の顔は見えなかったから誰かも分からない
 
「………さぁ?」
 
名前も顔もわからないなんて…
まさか幽霊?
 
「やだ、亜子。後でついて来て~」