しばらく歩いていると急に亜子が振り向いて
「要、山下先輩は誰から見ても
イイ男。そんな彼が今まで彼女いないほうがおかしいと思わない?それとも、女の子取っ替え引っ替えしてる方が良かった?」
取っ替え引っ替えなんてやだ…
「ううん」
「でしょ?それに、桜井先輩も言ってたけど、普段は本当にあんな感じみたいだし要は特別なんだよ」
確かに桜井先輩もあぁ言ってたし…
彼女の一人や二人いたって…
「あたしも彼氏いたことあったしね」
「そうそう。要に彼氏がいたなんて知ったら山下先輩どうするかな。佐々木先輩、病院送りになるんじゃない?」
亜子は笑いながら言ってるけど…
「亜子…それ笑えない。
あ、あたしケータイ教室に忘れて来ちゃった。取ってくるから先に行ってて」
「早くねー」
教室に行き、カバンからケータイを取り出すと
ガラッ