あたしはあなたを愛せてたかな…
困らせてばかりだったかもしれない



タッタッタッ
 
 
ガチャッ
 
 
タッタッタッ
 
 
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 
屋上のフェンスを掴みながら
声がかれるまで叫んだ
 
 
「…好きだったのにぃ」
 
こんなことを言いながら本当は
わかってた
 
先輩に嫌われたくなくて
聞き分けのいいフリをしていた
 
ワガママを言えば困らせることを
昔から知っていたから…