『編入生ってこの時期に可笑しくない?』


まえを向いていた美香がうしろを振り返って来た


「うん、確かに可笑しいよね」



私達は晴れてこの春に3年生に進級した




周りもザワザワとしている





『ははっ皆驚くぞ?……さっ、入って来てくれ』



ドアの方に向き編入生に指示を出した木山先生




ガラガラ‐

何かピシッと張り詰めたような空気になった


その編入生はコツコツと靴をならし真っ直ぐと教卓の方へ姿勢よく歩く



『えっ、うそ』
『ほん、もの?』




周りが段々と騒がしくしだす





その人物が教卓の横まで歩きこちらへ向いた
そして

『津川真尋ーツガワ マヒローです。こんな時期に編入して来た身ですが仲良くしてください』


女子たちのハートを奪えるであろう甘いスマイルを見せた





『『『『キャーーーーーーーっ!!!』』』』







たちまち女子たちの悲鳴がクラス中に響き渡る




うるさっ