そう。ゆずちゃんというのね?私はハナ。ハナ姉って、呼んで?よろしくね」

ハナは、ゆずの手を握る。
ハナの手は温かい。

「は、はいっ!よろしくお願いしますっ」

「サラだ。よろしく」

「よろしくお願いしますっ!」

「キャネにゃん!キャネは、猫にもなれる人間にゃん!猫は好きかにゃ?たくさん遊んでにゃ」

「わっ、かわいい…」

キャネは、猫の姿になってゆずの脚へ顔をこする。

「ゆずちゃん。気が早いかもしれないけど、あなたが帰れるまで、ここはあなたの家と思ってね?少しでも仲良くなりたいから、敬語はダメよ?」

「えっ…」

「そうだぞ、ゆず!気にすんなよ!」

ゆずの顔をみて、みんなは頷く。

「ありがとうっ…!」