「ただいまー」
「おじゃまします…」

フェディスに連れられて、ゆずはフェディスの家へ入った。
フェディスの家は、実に原始的。
茅葺(かやぶき)のような屋根に、二階建ての壁はボロボロの木。

「おうクソガキ。やっと帰ってきたか。ん?」

まずはひとり。
階段を降りてやってきた。
ゆずの顔を見て、眉を寄せる。

「フェディスー。もうご飯できてるにゃ?って、にゃにゃにゃにゃ⁉︎女の子だにゃっ⁉︎」

次に女の子が。
耳をぴょこぴょこ動かしながら、ゆずの匂いを嗅いだりする。

「おかえりなさい、フェディス。あら?女の子?」

最後に、お姉さんというのか。
静かな雰囲気の女の人。紫の瞳が綺麗。

「ゆずだ。ゆずは、そこの芝生に寝てたんだ。で、帰る所がないらしいから、ここにおいてもいいだろ?」

フェディスは、みんなに聞く。