「「おかえりなさいませ」」
「ただいま……ハァハァ……」
運動不足だ。
さくらは走ったのが楽しかったのか、
隣でケタケタ笑っている。
「さくら、おねーちゃん今日はお仕事早く終わらせるから。
そしたら遊ぼうね。」
「ホント!?嬉しい!」
さくらをメイドさんに預け、
急いでメイド服に着替えて奏の部屋の扉を開けた。
部屋の明かりは付いていなかった。
やった!
車の奏に勝った!!
バイトは18:00~21:00だから、そのあとダッシュで帰って30分くらいさくらと遊ぶ!!
完璧な計画を頭のなかで立てながら、私は素早い手つきで掃除を終わらせた。