「っヤバ!!」


ね、寝坊!!


「さくら!起きて。」


「んー……」



もう森田さんだって起こしてくれないのに!



気ぃ抜いてた!




「もう6:45……」



駆け足で奏の部屋に向かった。



「そ、奏!」



扉を開けると、もう準備万端でテレビを見ている奏がいた。




「ご、ごめん。寝坊して……」



「髪ボサボサ。」



「あ……」




手ぐしで適当に髪を1つにまとめた。




「今ご飯持ってきます。」




朝から最悪だ……。

頑張るって決めたのにー!



奏も心なしか不機嫌に見えた。



当たり前だよ……。

仕事に遅刻するなんて有り得ないもんね。




泣かない!

奏に嫌われる。



ご飯を受け取り、早歩きで奏の部屋に戻った。