それに今、私、奏とおんなじベッドの上にいる。
「わ……私、さくらのこと見てくる!
もうすぐ起床時間の6:30だし!」
私は奏の手から逃れて、
駆け足で自分の部屋に戻った。
ベッドの中を覗いてみると、
幸せそうに眠るさくらがいた。
よ、良かったぁ……
「さくら。起きて!」
「ん~、分かってる~」
さくらはゆっくりと起き上がり、
洗面所へ入っていった。
私も制服に着替えなきゃ。
奏の部屋にも一応また行かないとだし。
そのあと朝ごはん一緒に食べて……
よし!
私はさくらを他のメイドさんに任せて、
再び奏の部屋の扉をノックした。