そして顔をあげ、さっきよりもしっかりと目に焼きつけるようにみんなの光り輝く笑顔をとらえて、私は思いの丈を叫ぶ。

「私また、必ず帰ってきます! 皆さんのことが、大好きです!」

気持ちのすべてを絞るようにやっと声にした。

すると一層、視界は輝いた。

村の人たちの頬に、どんな高価な宝石よりも煌めくものが伝いだしたのだ。

そしてその何倍も、いくつもの笑顔の花は輝きを増す。

そんな中でちょっとイジワルっぽい声が耳に届いた。

「そりゃそうだよな、これでもう俺たちをを忘れ去るなんて、薄情だよなぁ。なあ、天?」

寝癖だらけの赤髪が揺れた。

乱麻くんが口を尖らせて、小さな子供の頭をポンポンと撫でる。

「そうだよ! また遊んでね、凛お姉ちゃん」

頭を撫でられた天くんは、花をくれたあの日と変わらずに、キラキラとした大きな瞳を私へ向けてくれる。

みんなみんなキラキラしている。