勿論、放課後は秋斗と帰る。
帰る前に少し罠を仕掛けよう…
私は莉緒に電話した。

「もしもし?莉緒さん?」

“何よ。次は何の警告?”

「莉緒さん。言い方には気を付けなさい。あなたはもうすぐ…全てを失うんだから。」

“何を言っているの?失う事なんて…”

すると私の隣で携帯の向こうにも聞こえる声で

「花音さん!早くクレープ食べに行きましょうよ!」

私が秋斗とクレープ食べに行くと言うつもりだったのに…言う必要が無くなったわね。
すると莉緒は驚いて

“…!あ、秋斗!”

「それでは、デートの途中なので失礼します。」

通話終了ボタンをポチッ。
莉緒は来るだろう。クレープ屋なんて一週間前に開店した所しかないから。
私は秋斗と何も無かった様にクレープ屋に向かう。


そして私は苺クレープ。秋斗はチョコクレープをを頼んだ。
そして一席だけ空いている所に私と秋斗は座った。
私たちは周りから見たらカップルに見えるだろう。
まあ、私は秋斗と付き合う気なんて全く無いけどね。