俺は許せない。

「おい。お前が何で花音と一緒にいるんだよ。」

秋斗は真剣な顔をして俺にとんでもない事を言う。

「拓。俺な…花音さんを愛している。」

おい。今何て言った。愛しているだと?
ふざけんな。お前の愛しているは口だけだろ。
そうやって麻実を苦しませたんだ。麻実はお前を信頼していたのに…お前が最低な形で裏切った。そうだろ?
そう思うと俺の怒りは収まらず。

「ふざけんなよ!!!」

つい、秋斗の胸ぐらを掴んだ。
お前は麻実と花音を一緒にしている。
麻実への罪償いを花音にしようとするただ最低な男。

「お前には彼女いるだろ。莉緒が。
また同じ事を繰り返して次は花音を苦しめる気か!」

「そ、そんな事は無い!俺が!花音さんを守って見せる!」

「お前に花音を渡さない。」

そう言って俺は秋斗を離し、家に入る。
お前にだけは絶対に渡さない。

絶対に…