秋斗に話しかけたら、間違いなく莉緒が睨んでくるでしょうね。
まあ、怖くないけど。私は秋斗に

「お名前は?」

「寺原秋斗です!」

「よろしくね。」



お昼休みはもちろん…

「屋上に来なさい。」

と、莉緒から呼び出しくらう。
屋上に行くと…

「私の秋斗に近づかないで!」

と、怒鳴る莉緒。耳にキーンとくる。

「貴方の彼氏だったんですね…でも私狙っているわけじゃ無いから安心して?」

「うるさい!あんたが秋斗を狙ったって見向きもしないわ!
秋斗は私にベタ惚れだもの!」

「そう。興味無いわ。」

ふんっ と目をそらすと
莉緒は私の態度に腹が立ったのか…

「ああ。拓くんと仲良くしているけど…あんなのすぐ壊せるわ。
私が少し色目を使えば…あんたはタダのごみよ。
彼は軽い男だから。」

私の悪口はどうでも良いとして、拓の悪口は許せない。