丁度、秋斗や莉緒と一緒だった。
まあ、好都合かしら。

「初めまして。薄野花音です。よろしくお願いします。」

…秋斗は驚いている。もちろん莉緒も
まあそうだよね。この人たちには…麻実に似ている人物が今ここにいるんだものね。
でも…これからよ…もっと驚かせてあげる…

「あら…何でみなさん驚いているのかしら?」

私、麻実の席には花が置かれていた。
…私は花音。麻実はもういない。

「薄野の席はあそこだ。」

先生が指した先は…秋斗の隣。
皆に驚かれながら私は席に着く

「薄野花音です。よろしく。」

笑顔で言うも、秋斗は固まったまま。
ふふ、まだ序盤なのに…ね…

「拓ッ!」

私は拓を探し抱き付く。
皆に驚かれる。
“拓とどんな関係なの!?”
と…騒がれる。

「あれ?拓…私の事を言ってなかったの?」

「ごめんごめん。言うの忘れていた。花音は俺の彼女。
手を出さないでよ?」