--1年後--

「秋斗!屋上にいこ?」

俺は今、凄く腹立つ事があった。

「莉緒!何で雑誌を捨てたんだ!」

俺が大好きな雑誌がクラスのごみ箱に捨てられていた。
莉緒が捨てたことは友達から聞いた。

「ああ。女が写ってるページが多いからよ。」

と、サラッと言う莉緒に腹が立っている。
もうこいつと一緒に居られない。

「近寄んな。」

「何よ!いいじゃない!」

何でこんな事になったんだろう…。あの時麻実を助けていれば…こんな事にならなかっただろう…。
莉緒は拗ねたのか、自分の席に戻る。
すると、担任の先生がガラガラッと扉を開けて入ってくる。

「転入生を紹介するぞ。」

はあ…転入生が物凄く美人だったら良いのにな…そしたらその人を一生守ってあげるのに…
そんな事を思いながら扉を見ていると…入ってきたのは…

「初めまして。薄野花音です。よろしくお願いします。」

麻実に凄く似ていた。