…嘘…付いちまったな。俺。
でも…本当の事を言ったら…家族を愛していた麻実は壊れる。
部屋に戻りベッドに横になり、俺は麻実の父さんに電話をかけた。

“おお!秋斗君。どうしたのかね?”

“明日…話したいことがあります。10時にあのカフェで待ってます。”

“なっ!ちょ…”

ポチッ。

一方的に電話を切った。
麻実の父は驚いているだろう。いきなり電話かかってきて出たら、いきなり切られるんだからな。