お父さんからのメールの内容は…
“麻実…事件のことは秋斗君から聞いた。退院したんだってな。今は家にいるのか?”
ああ。心配してくれてるんだなあ…。さすが私のお父さん。
私は欠伸をしていた秋斗に

「ねえ!秋斗!お父さんに、今は秋斗の家に居るって言っていい?」

「ああ。良いんじゃねえの?お前の父親なんだからな。」

父親…なんか響きが良いな…。そう思いながら
“ううん!秋斗の家に居るの!”
とメールを送った。
それから返信が来なかった。

私は思い出したことがあった。

「秋斗!麻希はまだ目が覚めないの?私…お見舞いに…」

「ダメだ。」

その三文字で会話は終了。
良いじゃない。私の妹なんだから… 
でも…その時私は知らなかった。
誰が私を殺そうとしたのか。
それを知った時には…復讐は始まっていた。