「ありがとう。おばさん。」

「どういたしまして。狭い部屋しか空いてなくて…ごめんなさいね。」

狭くても良いのに。ここに居させてもらうことだけでも感謝しなきゃ。
秋斗は私をお姫様抱っこして

「部屋まで案内してやる。」

おばさんが見てるのに…恥ずかしい…
私は秋斗にお姫様抱っこされたまま階段を上り、部屋に連れてってくれた。
私が思ってるほど狭くなかった。日当たりの良い場所だ。
ほんと…おばさんと秋斗には感謝しきれないほどだ。
そしてピンクのベッドの上に私を下した。

「麻実…背中痛くない?」

「大丈夫よ。心配しすぎ。」

秋斗の心配性に私はつい笑ってしまった。
昔から心配性だったよね。秋斗は。

PPPPP♪

あ。誰かからメール来た。鞄から携帯を取り出す。
お父さんからだった。お父さんは出張ばかりで全然会ってない。
お父さんは幸せに暮らしているかな…。