「莉緒ちゃんさ〜、好きなやつとかいる？」
え、急になんなんだ…！？
これは、いると答えるべき？
え、でも…
「ぃ、いないよ…」
「ふ〜ん、そっか」
聞いといて、そんだけ？
ってのは、あるけど…
瑠衣斗は、いるのかな？
「る、瑠衣斗はいるの？」
「え？なにが？」
なにがって…
「その〜、好きなひ、と？」
「え〜、聞きたい？」
え、いるの？いないの？
「聞きたい！！」
なんか、企んでるような瑠衣斗の顔。
「放課後、教えてあげるよ」
「放課後とか、待てないよ！気になるじゃん！」
めっちゃ、気になる！
私教えたのにー！
「うん、気になって俺のことしか考えれないくらいで待っといて」
…な、なにそれ
いつも、瑠衣斗のことばっかだし！
「よし、ついたね！じゃ、俺あっちだから！またね」
「え、あ、またね」
もう！めっちゃ気になるじゃん！
