私は、端っこで右側に男の人が座ってる。


隣になった男の人は、なんか香水の匂いがちょっとキツかったしチャラそう。



「あ、梨緒ちゃんだよね!
俺、一目見た時から気にっちゃってさぁ」


はぁ……


なんか、チャラさが瑠衣斗くんに似てる気がする(苦笑)



「俺、梨緒ちゃん狙いだから!
理由は、一目惚れ!」



と、急に叫んだ。


はぁ?!



「え〜、マジかよ」
「わかったわかった」
「俺ちょっと気になってたのにな」
「お前、はやいわ」


うん?

女子達は、ちょっと意味わからないです。

いや、意味分かるんだよ?
なぜ、叫ぶ?なんなの?
てか、男子達はなんか落ち着いてるし?




「あの?なんでそんな事言うの?」


私は、聞いた


「え?俺、梨緒ちゃんに一目惚れしたの!」


いや、違くて



「なんで、みんなに聞こえるように言うの?」



「あー、そっちか。
これ、俺らのなんか合コンの決まりみたいな感じ」


は?合コンの決まり?

まぁ、いちよう納得。

「へー、そーなんだ…」


てか、私この人の名前忘れちゃった!

なんだったけ??



「ねぇ、梨緒ちゃんって好きな人いんの?」


は?好きな人?


…瑠衣斗くん

え?なんで?

いやいや、ないない!




「いないよ?」


「まじ!嬉しい
てか、俺の名前知ってる?」


ギクッ!

ここは、正直に

「ちょっと、忘れちゃいました
すみません」



「えー、忘れちゃったの!おこ!」


「ごめん!なんだったけ?」


「なんてね!俺は、咲人
咲人ってよんでね!」


咲人か、、

『と』で終わるんだ…。


バカ!なに考えてんの!



「咲人ね!私の事も梨緒でいいよ!」


「おっけ!」



それから、咲人と仲良くなってアドレスも交換した。





そうして、初合コンは終わった。